今宵は満月ですから。
ジャニーズWESTを追おうとしなくなって早くも数日が過ぎ、なんとなく気持ちが落ち着きを取り戻したので書いておこうと思う。
昔からそうなんだけども、わたしは割とジャニーズを誰かと共有しながら楽しむのが好きだ。
一人で観るのもコンサートに行くのも嫌ではないんだけれど、誰かと一緒に楽しめた方が嬉しい。
KAT-TUNは幸いにも長いこと一緒に楽しんでくれる相方のような子がいたのだが、昨年からジャニオタを辞めてしまった。KAT-TUNから降りた理由の一つに、確実にこのことがあるくらいには、わたしは誰かと共有しながらの方が対象にハマっていられるんだなぁと思う。
ジャニーズWESTについてもそうだった。
これまた幸いにも、妹が同じくらいハマってくれたことにより【共有しながら楽しむ】ということに不自由はなかった。
ところがA.B.C-Zに関して言えば、この【誰かと共有しながら楽しみたい】みたいなのがあまりないように思う。
もちろん今までのように誰かと観るのは楽しいと感じるんだけど、そうじゃなければあんまり楽しくない、とは思わない。
観たり聴いたりというのを一人でしても全く苦にならない。
なかなか単独の現場に足を運ぶ機会はなかったが、気になる存在ではあった。
今年の五月、代々木のコンサートに誘われた時はまさかこんなに気になる存在から好きなグループにまで昇華するとは思っていなかった。
かつてKAT-TUNについていた後輩が、いまはどんなふうに変わっているんだろう?というような感情が大きかったかと思う。
KAT-TUNのバックについていた時に気になっていたのは戸塚くんだった。
デビューDVDを観て気になったのは塚田くんだった。
なので単純に戸塚くんと塚田くんを見たいなーと思いながらコンサートに行った。
正直なところ、素晴らしく良い席だったのもあって、めちゃくちゃに楽しかった。わたしの脳に焼きついた塚田くん、そして塚リカちゃんはもう離れてくれそうになかった。
同時に、観ようと思っていなかったまさかの人、五関さんが印象に強く強く残った。
ソロダンスも曲も、なにもかも意外だった。強烈すぎてあの日見上げた背中はいまでも目を閉じるとはっきりと見ることができるくらいに。
なにより、トロッコできてくれた塚田くんに手を振りながらありがとう!と言ったら、わたしの声なんかよりもずっと大きな声で「ありがとうー!」と言いながら手を振り返してくれた塚田くんは忘れられない。マイクを通してでなく、肉声で、トロッコに乗りながらひたすらファンにありがとうと言い続けていたのは何だかジーンとした。
他にも河合は可愛いかいとか橋本くんの百点満点のソロとかトロッコできた戸塚くんの笑顔(と光のない黒目)とかいっぱい覚えていることはあるんだけど、なんか「すごかった!!」くらいにしか当時は言えなかった。
NEWSの東京ドームを経て、ジャニーズWESTの夏の現場は何もないと知り、ガックリしていた頃にサマパラのチケットを譲ってくれると言われた。
代々木のことを思い出し、一も二もなく頷いていた。
ただ、譲ってくれた友人は一緒に入るのかと思いきや、一枚しかないのだと言われた。
一人かぁ、と思った。
一人でコンサートに行くのはいつ以来だろうか、と考えたら多分sexyZoneのデビュー後すぐ位の横アリかな…くらいなもので、つまりだいぶ久しぶりだった。いやもしかしたら他だったかもしれないけど、思い出せないくらい久しぶりだったのは間違いない。
譲ってもらうことになってから、楽しみな気持ちと不安な気持ちが同時に同じくらいあった。
チケットが届くと、これまた死ぬほど良い席だった。正直、マジかよって笑ったのを覚えている。
そして嵐のコンサート以来だったファンサうちわというものを作った。
嵐のコンサート用に作ったものもそうだったが、ファンサが欲しかったというより、なんというか伝えたかった。好きだとか、そういうのを。
当日、一人で会場に向かい、一人でグッズを買った。
なんだか凄く不安だった。凄く不安だったので、始まるその瞬間まで作ったうちわと塚田くんのうちわを握り締めながら泣きそうだった。
ただ席は壁際だったので、あ、期待し過ぎなくて良かったなとは思った。
そんなことは関係なしにコンサートはとても楽しかった。
やっぱり代々木から塚田くんと五関さんに自然と目がいってしまうようになっていた。ソロをもう一度見て、痺れるくらい五関さんが格好良くて困ってしまった。
塚田くんのソロは代々木の良さに更に色々と良さが加わって、まさかゴセコまで見れるとは思っていなかったのでなんかもう感無量だった。
戸塚くんのソロで、途中いきなり渾身の叫びをあげたのには震え上がったけども。
新曲もすごく良かった。
お立ち台に塚田くんはこなかった。だからバルコニーにいるのをずっとみていた。
バルコニーからアリーナを振り返って、多分わたしの持っているうちわを指差してくれた。まあ全員お立ち台を見ている中一人だけ逆らってバルコニーを見上げてたからかもしれないけれど…。
その時点でもうなんか報われた気がした。作ってよかったなと思った。
が、その後。アンコールのとき。
ステージから降りた塚田くんが、まさにわたしがいる壁際を歩いてきてくれたのだ。
なんというか、作ったうちわを見てくれて、なにも思い浮かばなかったので「塚ちゃん!大好き!」としか言えなかったのだけど、目の前で塚田くんは「ありがとう!」と思いっきり笑ってくれて、最後にハイタッチして去っていった。
なんだろう、もう言葉にならなくてその場に崩れ落ちてぼろぼろ泣いてた。なんでだかわからないけど嬉しすぎると人は泣くんだなぁとぼんやり思った。その後逆方向から橋本くんが歩いてきて、細い手首に触れたんだけども、なんだかそれも泣けた。
隣の席は橋本くん担のお姉さんだったんだけれど、背中を支えてくれて何回も良かったですねと言ってくれた。ティッシュもくれた。
「なんだか見ていてわたしまで嬉しかった、良かったですね」と言ってくれたそのお姉さんの言葉にまた泣けた。
どうやって帰ったのかよく覚えていないが、友人にLINEしまくったのは記憶にある。
それからというもの、コンサートのBlu-rayを購入し、毎日毎日繰り返し観ることになった。
なんかもう観たい気持ちに任せてひたすら観ていた。
前の記事に書いたからもういいんだけど、同時進行でジャニーズWESTを追いかけることに疲れてしまい、ただA.B.C-Zを担当にしたいみたいなところまでは思考がいかず、とりあえずジャニーズWESTを、濱田崇裕を担当にしようと頑張るのをやめた。
さて、来月。
ABC座2015がある。
幸いにも、何回か観劇出来る予定がある。
しかしながら今まででは考えられないことだが、誰かと入るのはそのうちのたった一回である。
今までだったら、誰かを誘うところから始めて、一人で行くことはなかっただろうと思う。
他のグループだったなら、可能である限り一人では行かないと思う。
ただ、A.B.C-Zは違うのだ。少なくとも、今のところは。
わたしは今、ジャニオタ人生の中で担当がいないという時期を過ごしている。
気持ちが赴くまま観たいものをみて、聴きたいものを聴いている。
そして、今一番行きたい現場は、ABC座2015だ。
一番観たいグループは、A.B.C-Zだ。
ABC座に行って、どうなるのか。
どんな気持ちになるんだろうか。
今はまだわからない。怖いような気もするが、正直なところ、とてもわくわくしている。
結論を急ごうとは全く思っていないけれど、こうしているうちに出るであろう自然な答えを、今は待ちたい。
さあ来い!ABC座!!